現地の現実と今後の課題

私の友人の日記からです。
友人の同僚が、昨日(3/16)仙台から帰って来た際に直接聞いた情報です。

かなり緊迫しています。
でもこれが現実です。
あと、私からのお願いです。

西日本および被災や被害を受けていない地区の皆様!

出来る限り通常通り動いて頂き、経済を回して下さい。

今ではなく、来月以降の日本経済が心配です。

被災地付近から東および北側は、当分の間
お金を回す事が出来ません。

このままだと数ヶ月後に倒産や廃業といった事が頻発する可能性があります。

西日本や被災地以外の皆様の力をお借りしたいです。

経済を回して下さい。

以下、友人の日記からです。

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今日は、少し情報収集してきました。
見聞きした実際のことを書いてみたいと思いますので、気に入った方は一字一句変えないことを条件に他でしゃべったりしてください。 (^^)

先に言っておきますが、コメント欄にてケンカ売られても、相手はしませんので、そういうことをしたい方は、他でやってください。

①宅配業者の話
話をした本人はディーゼル車なので、「ガソリンよりは燃料の入手がしやすい。」
とのことでしたが、「この状況が続けば、配達に影響が出そうだ。」とも言っていました。

そして、意外なことが…
ここ数日の荷物で特徴的なのが、“ティッシュペーパーや紙おむつなどの日用品”だそうです。
しかも、“関東から被災地に向けて…”ではなく、関東近郊の知人や家族の間でのことが多いらしい。

さらに、こういったカサの大きい荷物が多くなった影響で、平常時は1便で済んでいた配達に2便必要となり、余計に燃料を使うことになっていると…
その分の燃料をメーカーから出荷する車に回せればねぇ。物不足は解消するのが早まるのに。

②被災地からの帰還者の話
私が8年前まで働いていた、某重機メーカーの同僚からの話です。
数年前から単身赴任で、宮城県の多賀城市に行っていました。
昨日、被災地から自宅に帰還しました。

被災した時は、港から2キロほどのところに有る、工場の事務所に居たそうです。
津波の来る5分ほど前に車で脱出したそうですが、後から出た何台かの車は渋滞に巻き込まれ、津波に追いつかれそうになり、車を捨てて徒歩で逃げたそうです。
道路には、そういった車のほか、中古車屋や工業団地の駐車場などから流れて出てきた車が溢れ、
一日目はそういった車を人力でどかして、道を作ったとのこと。
翌日には長野県からの消防隊の応援も到着し、救援拠点が国道上に設営されたそうです。

いろいろと写真を見せてもらいながら説明を聞きましたが、私はここで疑問が生まれました。

ガレキがたくさん散乱したり、流れてきたコンテナなどが落ちていたりしますが、そういったものを片付けている重機の姿は有りません。
先に書いたように、彼は重機メーカーの社員です。他にも運転できる者はたくさん居ます。
確かに、津波に遇った工場敷地内の機械は、壊れて使えないものばかりですが(13トンもある機械が動いてしまってるほどの力)、海岸線から3キロくらい離れれば、浸水していない機械も有る訳です。

理由のひとつは、燃料不足だそうです。

震災翌日から燃料不足による“略奪行為”が始まり、彼の車も被害に遇いました。
ちょうど、灯油のポリタンクに手動ポンプで抜き取っているところを発見。
犯人(50歳代男)2名を○○して××して逮捕し、警察に引き渡したそうです。
この男二人、被災者から一転、犯罪者です。
本当に困っていたのでしょうが、災害地での盗みは“窃盗”ではなく“略奪”として扱われます。
皮肉な現実ですが、これが、被災者を追い詰めている実情なのだと思います。

震災から6日、彼のように帰る場所のない地元の被災者は、この物不足の現場の真っ只中に居ます。

直接的被害が無い私たちが、必要以上にモノを買いだめすることは、もう止めませんか?
かといって、給油をやせ我慢してガス欠で止まって、JAF呼ぶなんてのは、もってのほかですよ。

できるだけ、普通に生活しましょう。
無くなりそうになったら買う。それで良いじゃないですか!
それが今一番の被災地支援です!